蛻変(ぜいへん)を目指して

蛻変(ぜいへん)という言葉をご存知でしょうか?昆虫が卵から幼虫、さなぎ、成虫と変わるさまを「蛻変」というそうです。経営指導の神様と呼ばれる船井幸雄さんが25年前に書いた本をこの年末に読んでおり、この言葉が心に深くとどまりました。

大晦日のランチは近くのカフェでクロムムッシュ♪
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会社員や組織人向けのこの本。蛻変という言葉が出てくる前の章では、【目指したい上司の在り方】のような事がかいてありました。そこで、『上にいくほど豊かな人間性とか倫理観が必要になる、それが無ければ本物ではない』と書かれていました。

 

さらに『企業はトップの器以上のものにはなれない。同時にトップになったからすぐに本物の人間になろうとしても、なれるものではない』『だから会社を一流にしたかったらひたすら自分を磨くしかないのだ』と。

 

会社組織人へのお話ですが、個人事業主の方にもぜひ知ってほしい一文です。どんなに小さな規模でも起業したらトップになります。私は個人事業主を「一人組織」などと揶揄しますが、起業したら現場だけで良いというわけでは無く、会社組織と同じよう他にも業務が沢山あるからです。

 

私もひとりだけれども、複数ある仕事をとりまとめるトップのつもりで常々仕事をしています。日々やりたい仕事がたくさんあります。その仕事の質を高めてもっともっとより良いものをご提供していきたいといつも考え続けています。

 

『企業はトップの器以上のものにはなれない』という言葉。実はとても身に染みました。2016年の秋、一部の方にはお伝えしていましたが一般社団法人を解散しました。また個人事業主に戻ったのです。解散の理由は法人である理由が無い、からです。一般企業に向けて仕事をするのであれば法人格を持っていた方が信頼されやすいというメリットがあります。そして雇用を増やして組織として会社を大きくすれば法人の方が福利厚生なども働いている方にとっては良いかもしれません。が、やりたいスクール業務が少人数やマンツーマンレッスンで、まだ人に譲れるほど組織や業務内容が確立できていない…となると、もうしばらく一人で仕事をしたほうが良いのでは、とふと考えた時、正直法人システムは金銭的にも大きな負担になってきていました。3年間法人格を持ちましたが、残念ながら活用が出来なかったししなかった。法人を活用する案を色々な方にアドバイスも貰いましたが「それは自分のやりたい事ではない」で行動につながらなりませんでした(直観派はココがやっかい…(笑))。ビジョンが甘かったと言えばそれまでですが、私の器がそこまででは無かったから、という事でもあると思っています。(ご報告が今になり恐縮です…)

 

玄関わきに花壇を作りました♪ お越し下さる方が少しでも楽しんで頂けるように
玄関わきに花壇を作りました♪ お越し下さる方が少しでも楽しんで頂けるように

人間には器がある。それ以上のものは入ってこないし、広がらない。しかし2017年、私は自分の器をもっと広げていきたい、そう思っています。それはお皿の様に広く浅く広げるのではなく、井戸の様に入口は小さくとも清廉なる泉が湧き出るような深い器を目指していきたいのです。

 

船井さんの本にはこうもありました。蝶も青虫からさなぎになって、そこから脱皮しないと美しい蝶にはなれない。姿かたちも大きく変わる時に痛みも伴うかもしれない。コツコツと常に自分を磨き、蛻変する時期を待つ。。。おりしも本日、2016年から2017年へと変わります。が、人は変わりたくても急には変われないし変わらない。私にはまだまだやりたい事、お伝えしたい事があります。本気で伝えたい事があるのなら言葉をもっと磨こう。やりたい事があるのなら、もっともっと日々を丁寧に大切に生きよう。小さな変化でもいい、それが目に見える形で自分が毎日何かを積み上げていると思える毎日を送ろう。そう思うのです。いつか必ず来る蛻変の時に備えて。

 

改めまして、2016年も素晴らしいご縁に恵まれた一年でした。ご縁を頂いた皆様の笑顔を思い浮かべながら瞑想していたら涙が出ました。本当に幸せなひと時で感謝しか浮かびません。。2017年も「今出来る事を精一杯やる」一年として精進してまいります。小さなスクールではございますが、更に深みを目指して。2017年も何卒よろしくお願い申し上げます。すべてのご縁と家族に愛と感謝をこめて。

 

関口智子 

 

2017年1月5日までは完全休業となります。

お問合せ等のご返信は6日より順次させて頂きます。何卒よろしくお願い致します。