当スクールの試験基準とコダワリ

今週はホットストーンレッスンが立て続けにスタートしました。寒い冬だけでなく1年通じてお客様から根強い人気のホットストーンセラピー。プラスメニューで取り入れるサロンオーナーさんが多いですね。Atsu式ホットストーンセラピーは4日間、もちろん卒業時にプロレベルまでしっかり習得して頂く事が目標です。そのプロレベルとは何ぞやをご紹介します。

 

4日間のホットストーンセラピープロ養成講座。カリキュラムは生徒さんによって違います。週1回の方もいれば、2週間に1度の方、短期集中で4日間連続で受講する方もいます。

 

学ぶ目的も人それぞれで必ず初日に伺う事があります。

【どんな方に何の為にお役に立ちたいのか】という事。

 

技術は相手があって初めて出来るもの。

どんな人に施術したいのかイメージが出来ていれば、よりモチベーションも上がり、細かい目標設定もできます。リラクゼーション目的なのか、身体の冷え解消のためなのか、妊活サポートなのか、自律神経整調の為なのか…、技術を身につけるという事は、未来のお客様の顔が見えてこそなのです。

 

でもついつい、レッスンでは技術習得にいっぱいいっぱいになってしまう事もありますね(^_-)。その気持ちは分かります。だって覚える事たくさんありますから。しかし気持ちが置き去りになった施術ほど「受ける人にとって居心地の悪いものに…」。レッスンしながら、あ、手順に集中しすぎているな…と思ったら生徒さんに「誰の為にお役に立ちたいんでしたっけ?」と聞くようにしています(笑)。

 


【人の為に立つ施術を】は、当たり前の事ですが、レッスンでは更に意識を高める為に、クライアント役に対しての言葉のかけ方、声のトーン、立ち居振る舞いも細かくチェックしていきます。

 

「〇〇さん、語尾をもう少し柔らかくしましょうか」「△△さん、シーツを直す時に引っ張りすぎないように」とか、もうそれはもう小姑のように(笑)。実際のお客様は、技術は当然ながら『リピートするかどうか』は自分が大切にされているかどうかをセラピストの所作動作で判断している方がほとんどなのです。時にうるさく感じる事もあるでしょうが、セラピストさんの未来を見据えてお客様にとって【あり】か【なし】かで判断し妥協せずにお伝えするようにしています。

 

そんな事もあり、試験でも「気持ちのこもった施術であるかどうか」をとても重要視しています。手順や流れ、呼吸、リズムが出来ている事は当然として、更に工事現場の標語のような基準を設けています。

 

 

①安心…お客様が心から安心して身を預けられる…一期一会を大切にし、心がこもった施術をしている、知識や接客スキルが高い。

 

②安全…痛みが無い、怪我させない…骨に当たらない、手力では無い、モミ返しが無い、正しい筋肉をとらえている

 

③安定…セラピストが心身共に安定している…スタンスが安定し、呼吸やリズムが整い、道具(体、手や石)が正しく使える。決められた時間を守れる。

 

 

試験はとっても緊張しますよね。しかし、緊張しても安定した施術が出来るのがプロなのです。心と体は繋がっているので、ドキドキした心をどう鎮めるのかは自分次第。そこもご一緒に乗り越えて頂きたいと思っています。

 

 

なので、試験の際に「合格したい~」「上手くやらなきゃ」というような自分優位な施術だと感じられたら(すぐに手から伝わってくるので分かります)一旦ストップ。一度深呼吸、「誰の為に技術を学んだのか」「やるべきことをやってきたのだから目の前の人を心から大切にする」そんな気持ちを掘り起こして、試験に再度望んで頂きます。

 

 

それでも、心が伝わってこない施術は、残念ながら再試験です。
(最終的にうちの生徒さんはそういった方はいませんが)

 

 

心のこもった施術はセラピストが思っているだけではNGです。

クライアントが【そう感じられてこそ】なのですね。

当スクールでは、セラピストの想いがお客様に伝わる技術習得を目指していきたいと思います。

 

 

今日も口角アップで健やかな一日を♪

関口智子

 

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