Atsuプロフェッショナルコースで
新たに加わった座学講座。
『ヒューマンタッチセラピー理論・実践』
今までも座学や実技の中で
組み合わせてお話はしていたのですが…。
人の体に触れるセラピストとして
何ができるのか、
何がしたいのか、
「触れる」ということを
もっともっと深く伝えよう、
生徒様と共に学んでいこう、
と、単発座学講座を設立しました。
皮膚は色や光も感じている
「触れる」を
解剖生理や心理的な作用など
色々な観点から紐解きながら
色々な実験を交えて
授業は進みます。
例えば…
山口創先生の著書
「皮膚は心を持っていた」に
皮膚には「青、緑、赤」を
とらえるたんぱく質(オプシン)があると
最近の研究で分かってきた…とあり、
実際に、生徒様に目を閉じて
色の上に手をかざしてもらいました。
なんと!結果は百発百中。
肌が脳と繋がっているのを改めて実感しました。
感覚ははぐくまれる
触覚は人間が生まれて、早い段階で形成されます。
年齢を重ねることで衰えていく視覚や聴覚とは違い、
触覚は老化によって衰えるどころか、
さらに研ぎ澄まされていく感覚でもあります。
手先の感覚で、機械よりも正確に
モノを刻んだり、形を整えたりする
熟練した職人さんたちもいます。
「感覚は育つもの」
セラピストとして学び始めは、
身体をうまく動かせなかったり、
触れる感覚にピンと来なかったりしても、
大丈夫、感覚は育つものなのですね。
感覚は衰えないと前述しましたが、
加齢により下半身の感覚が
衰えてしまうことはあります。
歩きづらかったり、
転びやすくなったり。
しかし、日常生活で最も使われる
手や口は衰えにくい場所だそうです。
逆に使わないとあっという間に衰えます。
年齢を重ねるほどに、
人は沢山のものに触れ、
食べることで口を使ってきました。
つまり、経験することが
触覚を養い、育てるのです。
使わないと衰える、
というのは、
経験しないと鈍る、
ということでもあります。
セラピストとして技量を上げるためには
沢山練習して、触れる経験を増やすこと。
そしてさらに大切なのは、
受け手として沢山触れられる
経験を増やすことです。
他にも皮膚が記憶するお話や、
手を温めることで感覚がさらに高まること、
密着感の固定概念を崩すようなお話などなど。
また自律神経や
オキシトシン、セロトニン
βエンドルフィンのお話などや
セラピストの観点から
揉み返しの起こるメカニズム
逆に揉み返しの無い深い圧を加える方法など
沢山のお話を盛り込みつつ
触れるについて、
掘り下げていきました。
講座をしている私自身が
触れることの魅力を再確認し、
わくわくする
とても楽しい時間でもありました。
ご興味のある座学で
ぜひともお待ちしております。