ジャパニーズオイルセラピーAtsuの技術の特徴はいくつかあるのですが、その中の一つ「立体的に触れる」があります。人間の体が立体的であるという意識を持つと、圧を加える方向が大きく変わります。
オイルセラピーは、たくさんの手技があり、その意図によって、肌に触れる深さ、圧を入れる方向なども全く変わります。
人は心地良さや快感を感じる触れ方の一つに、ある程度の圧の深さが加わっていることが必要といわれています。
お客様から「もっと強くても大丈夫です」といわれたことのあるセラピストさんもいると思いますが、その理由として、圧が浅いということの他に、圧を入れる方向がズレている、ということも挙げられます。
人間の体に平らな面はありません。
平らに見えても、微妙に曲線を描いているのです。
その曲線を見逃さずに、垂直に圧を入れる。
まさに「芯を捉える」ように、受け取る側も
圧が深く入ってくるのが感じられるようになるのです。
それはお客様だけの感覚ではなく、
立体的な垂直方向が捉えられると、
セラピスト自身の手や体もしっくりときます。
技術に自信を持つために、
この「しっくり」という感覚、
大事なんですよね。
Atsu技術講座の基礎編やスタンス理論講座では、
骨や筋肉の位置を細かく覚えながら、
この圧の方向を掴む感覚を
徹底的に身につけていきます。
またオイルセラピーの気持ち良さを倍増させるには、
見えていない部分を捉えるということも大事。
見えていない、というのはプライペートゾーンのことではありません(誤解無いように…)。
仰向けのデコルテなら、肩の三角筋一つとっても、前部、中部だけではなく、後部の部分まで手をぐるっと入れて触れるというようなことですね。
長いことセラピストとして、オイルセラピーの気持ち良さを追求していますが、仰向けでもうつぶせでも見えない部分へのアプローチをすると、不思議と気持ちよさが倍増するのですよね。
個人的意見かもしれませんが、お客様や生徒様からの評判もとても良いので、大丈夫、だと思います笑。
先日、Kineticosさん主催の解剖オンラインストリームに参加しました。アメリカのボルダーでリアルで参加したのが1回、オンラインストリームでは3回目になります。解剖医師のトッド、丁寧な解説のトムのお陰様で、毎回新しい発見がたくさんです。やっぱり行き着くのは、「人間の体は全て繋がっている」ということです。
オイルセラピーは、その繋がりをセラピストも、そしてクライアントも感じられることに最適な施術です。筋肉や骨を丁寧にたどり、首、肩、腕、肘を越えて手まで繋げて触れていく。
自分の体の輪郭を感じることができます。
つなぐ、たどる、オイルトリートメントは、等身大の自分を知ることにも繋がっています。そして、今ここにいることを体とともにしみじみと味わう。そんな時間をAtsuではご提供したく、圧の方向を正しく捉えるということに至っています。
繰り返しますが、スッと体の芯に向かう圧は、本当に気持ち良いんです。
流すオイルセラピーも、心地良さは抜群ですが、沈むオイルセラピーの新感覚をもっと探究してまいります。
*最初にもお伝えした通り、施術の技法は様々なものがあります。圧の方向も目的に応じて変わりますが、ジャパニーズオイルセラピーでは垂直圧をベースにして施術を行っています。