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はじめての瞑想を思い出してみる

  瞑想や呼吸に興味を持ったのはセラピスト5年目くらいから。その当時、ロミロミやリフレクソロジーのインストラクターとして会社員をしていた頃で、これからの方向性や独立について考えてました。

 

 そこでたまたま雑誌で見たオーラソーマカラーセラピーというものに惹かれコースを受講。単純な色占いの類かなと思っていた私ですが、いやいやとても奥が深くて、色とりどりのボトルにはチャクラ、ヌメロロジー(数秘)、占星術、タロット、心理学、オーラ、パワーストーン、オラクルなどなど、初めてのスピリチュアルな世界が込められていました。

 

結構、疑り深い私なので、最初スピリチュアル?怪しくないかな…なんて思っていました(先生ごめんなさい)。ですが、オーラソーマの学びで考え方や物の見方が変わったといっても過言ではありません。特に印象的だったのは、「すべては必然であり、その人のタイミングでそれは起こる」といった言葉でした。

人生すべて起こることは学びであり、それはどの人にも当てはまること、といった内容が、ストンとハラに落ちたのを覚えています。今の私は、幼少期のトラウマや涙があっての自分。あの体験があったからセラピストという道を選んだのかもしれません。もちろん、辛い記憶を無理やり捻じ曲げてプラスにする必要はないと思います。

 

しかし、過去の自分をいたわり、未来を恐れず、「今の自分、今ここを大切に」生きることの大切さを教えてもらえたことで、目の前の世界が明るく感じられたのは間違いありません。それからすっかりオーラソーマの学びにハマり結構ガッツリ学びました。楽しかったです。

 

 スピリチュアルにハマるって大丈夫なの?と思われる方もいると思います。ですが、私が学んだ先生は常に「スピリチュアルは肉体があってこそ。地に足をつけて、学びを現実に活かすが大事なんですよ」と教えてくれました。

 

さらに、肉体は魂が宿る寺院のようなもの。手入れが行き届いている寺院は不思議と神聖さを感じます。同じように、体を大切にすることで魂が磨かれていくともおっしゃっていて(健全な肉体に健全な魂が宿る、と同じですね)、ボディワークセラピストとして、体のケアの大切さを感じ、自分の仕事に希望と誇りを持てることができました。

 

 さて、前置きが長くなりましたが…。オーラソーマの学びの中で、必ず瞑想の時間がありました。私の初めての瞑想はここからです。ゆったりした姿勢で座り、体の力を抜いて、そっと目を閉じます。心地よい音楽の中、自分の内面へ向かうガイドする先生の声が聞こえています。

 

最初は、よく分からず、ただ目を閉じて座るだけで、途中眠ってしまったことも多々あります。しかし、15分ほどの瞑想の後は、なんとも言いようのないスッキリした感覚が不思議だったのを、今でも強く覚えているんですよね。

 

 後で調べてみたら、瞑想には脳を休息させるだけでなく、ある部分を活性化させ、多幸感や覚醒のような状態へ誘ってくれるとのこと。確かにクセになる心地よさです(あくまでも健全なものです笑)

 

それから、瞑想ヨガをしたり、坐禅に行ったり、呼吸法を調べてみたりと気づいたら今に至ります。

先日、レッスンの際「先生はいつ瞑想を始めたんですか?」と質問いただいたので、思い出したついでに忘備録として綴らせていただきました。

 

オーラソーマを初めて学んでから、もう20年近く経とうとしています。今ではオーラソーマのセッションは行なっていませんが、あの時の先生の言葉や学びが今の私を勇気づけてくれたり、背中を教えてくれています。

 

 その中でも瞑想や呼吸は私の禅のオイルセラピーAtsuの土台になっているとも言えます。日々の瞑想が落ち着きのない私を沈めてくれて、呼吸を深くすることで健康的にもなりました。他にも色々と恩恵を受けています。

そんなお話を、BABジャパンさんと共催のセミナーでさせていただきます。呼吸と瞑想が及ぼすセラピーへの効果などをお話したいと思います。オーラソーマの先生のようにできるかはわかりませんが、一人でも多くのセラピストさんの進む道の灯火になれればと願っています。