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【活動報告】8/27 Atsu式スタンス理論基礎講座

 真夏の暑い日でしたが、満員御礼でのAtsu式スタンス理論講座基礎編。無事開催できました。スタンス理論を当てはめての技術練習の時から「すごい楽です!」「体の痛みが全然ない!」「ベッドの高さをすぐに見直します」など嬉しいお声が飛び交ってましたよ〜!

 

 

今回、新たにご参加くださったのは4名、再受講生さんが2名、それと小さなセラピストさんをサポートするAtsu講師のえみさんの7名、満員御礼での開催となりました。

 

講座の冒頭に、Atsuスタンス理論をしっかり持ち帰っていただきたく、参加の動機を必ず伺っています。

スクールを卒業して技術を向上させたい方、解剖学の知識を増やしたい方、体の使い方をしっかり身につけたい方などなど動機は様々ですが、皆さん技術向上への熱意のある方ばかりです。

 

 


まずは自分の身体を知ることから

 

この講座は、お昼を挟んで前半は座学、後半は実技の流れです。座学では、安定し怪我をしない施術姿勢のお話です。

まず何度もお伝えするニュートラルな姿勢のお話からスタート。普段から、もし肩こり、首こり、腰痛がある方は要注意。施術スタンスの不安定さを作っている原因かもしれません。

 

なので、普段からの姿勢の意識を高めることが本当に大事。施術の時だけ姿勢を良くしようと思っても、なかなか難しいんです。なので普段からの姿勢を気をつけたり、所作を丁寧にすることが技術向上の土台になるのですね。

ただし、やみくもに姿勢を正しましょう!ではなく、理屈が大好きな私は、それぞれのパーツがAtsu式スタンスでは、どんな役割をしているのかを骨格模型で説明。

 

例えば、頭の重さは全体重の8%〜10%といわれています。体重50kgなら約4、5kgです。結構な重さですね。

 

なので、施術中、頭を傾けていたり、下を向きすぎることで、その重さで体のバランスが崩れ、手元が揺れてしまったり、ブレてしまうこともあるのです。そんなお話をたっぷりと。

 

 

ですが、お話を聞いているだけだと、zzzになると困るので笑、座学中に実践も入れています。写真の様子は、自分の肩甲骨の位置のお話をしているシーン。

理想の肩甲骨の位置は背骨から約5~6cm(女性の場合)といわれています。その位置がズレることで、首や腰にも影響が出たり、巻き肩になるなど首肩の不調にもつながります。

セラピストは自分の体重を支えるために、肩周りの安定がとても大切になのですね。普段から自分の骨格調整を意識できるようなお話も入れています。

 

 

もし、トリートメントをしている最中、もしくは終了後に、疲れやすい、肩が凝りやすい、腰が反りやすい、また体重がうまく乗らない、手の力になってしまう…

 

など、お悩みがあるようなら、肩甲骨の位置をチェックしてみましょうね。(もちろんその部分だけではありませんが…)。

 

写真では、実際に肩甲骨の位置を測っています。そこから、理想の5~6cmになるよう肩甲骨を寄せてもらうと、「姿勢がキレイ!」とお声があがってました。ほんの1~2㎝の調整なのですが、姿勢だけではなく、その方への印象もググっと変わるのが姿勢って不思議ですね。

 


見る練習も大切だから

 

お昼休憩を挟んで、いよいよ実践。

 

今回は新しい取り組みとして、「施術する人」、「モデルになる人」、「見る人」の3人ペアになっていただきました。

 

私自身、スタンスの研究は「見る」ことから始まりました。ロミロミのひよっこインストラクター時代、校長先生のデモンストレーションがいつでも、どんな時でも姿勢が変わらず美しくて、これはどんな仕組みになっているんだろう…と、生徒さんに混ざってデモを食い入るように見ていました。

 

時には離れて全身を、時には椅子の上から、時にはしゃがんで下から。見るポイントをその時々に変えて、スタンスには細かい法則があることに気付いたのです。

例えば、最初にスタンスを決める時は「前足の立ち位置と触れる位置を揃えること」からです。ここがズレると体に力が入ったり、フラついてしまいます。というように、自分なりに法則をまとめて23年。

受講生の皆さん、たくさん練習したいかな…と、今までは主にペア練習(偶数なら)だったのですが、今回は思い切って「見る」練習を敢えて入れたところ、終了後のご感想で「すごく良かった!見ることで、今まで気づかなかったことに気づけた」という嬉しいお声もあり、良かった〜と胸を撫で下ろしたのでした。

 


まずは3つの法則からチャレンジ

 Atsu式スタンスの法則は、私自身、今でも「あ!これだ」と思う発見があり、どんどん増え続けています。ただし、初めてスタンス理論を学ぶ方に、全ての法則を実践していただくのは難しいので、後半の実技では3つの法則だけチャレンジしてもらっています。

 

①手と前足の位置

②体のセンターの位置

③圧をかけずに練習する

 

ここが安定してから、一人一人に合わせて、プラスして指導していきます。ただ、この3つだけでもモデルさんの感想がガラッと変わるのが、毎回本当に興味深いなぁと思っています。

 

一番多いモデルさんの感想は「手が柔らかくなった」「吸い付くような密着感になった」「手のひらが大きく感じられた」などなど。包み込まれるような愛情深い、まさにとけあいのセラピーですね。それを聞いたセラピストさんの嬉しそうなお顔を見ると、私まで嬉しくなります。

 


受講のご感想いただきました

 

◉今日もありがとうございました。今日の感覚を忘れないうちに練習します。毎回ほんとうに勉強になります!また来月も楽しみにしています(千葉県からご参加)

 

◉セラピストを始めて10年、ずっと感じていた違和感が、今日スルッととれました。来月もまたよろしくお願いします(埼玉県からご参加)

◉姿勢がとにかく大事なこと、セラピスト自身がリラックスしていること、圧のかけ方、力を入れずに深い圧をかける方法などなど…中略…言われなければこの感覚に気づけなかったかも笑、これ、これ!この感覚は大事にした(長野県からご参加・Instagramでご感想いただきました・続きはこちら

◉スタンス理論も久しぶりに再受講できてまた改めて氣づくことがたくさんありました。スタンスも見ていただきフィードバックを受けてなるほど!っと納得です!ありがとございます(埼玉県からご参加)

 

そして再受講に何度も来てくださった生徒様から、嬉しいご報告が!

 

 

 

  

◉少し前から腰巻コルセットせずに施術に入るようになり、疲れていたり施術が続いたりすると腰に痛みが出ることありますが、以前に比べるとかなり良くなったと思います。

 

本当に本当に智子先生のお陰です。

当時は「このまま続けていくのしんどいかも」とか「将来本当に歩けなくなるのではないか」と割と深刻に悩んでいました。でも何回も参加させていただいて疑問点全部にしっかりお答えいただける安心感と、言われたことをひとつづつ試していくことで腰の痛みが変わってくること、本当に自分でも驚きました。(千葉県からご参加)

 

 Atsu式スタンス理論が、こんな風にお役に立てたことが本当に嬉しかったです。

 

皆様、ご参加くださりありがとうございました!次回は1ヶ月後の応用編ですね。さらに密着を深め、心を動かすタッチについてお話させていただく予定です。

 

楽しみにしていてくださいね!私もお会いできることを楽しみにしています😊